良い香りで心の疲れを癒してくれるアロマセラピー。リラックス効果により体の疲れも癒してくれます。
でも、ヨーロッパでは「医療」としての地位も確立している立派なセラピーです。

毎日の生活の中で気軽に取り入れられて、豊かな気持ちになれるアロマセラピーですが、本格的な「癒し」としての側面を見逃してはいけないと思います。

ロンドン在住時に経験した私のアロマ体験記です。
アロマテラピーという言葉を始めて耳にしたのはいつだっただろう。
多分、メルボルンに住んでいた時だったと思う。周りの人たちが自然に生活に取り入れている姿を見て、私も真似してみたように思う。


初めて買ったのはオーストラリアらしく"Tee Tree"と"Eucalyptus(ユーカリ)"。スゴイ大瓶でしかもとても安い。それから、ちょこちょこと気に入った香りを買い足し、15本ぐらいは持っているだろうか。

私が本格的にアロマ好きになったのはひとりのアロマセラピストとの出会いだった。

ロンドンで栄養学の講座に出ていた時クラスメートだった女性だ。私はロンドンに住み始めてまだ3ヶ月位だったので、彼女には色々と助けてもらった。彼女は今では日本に戻り地元広島でサロンを開いている。

http://www.ne.jp/asahi/aromatique/hiroshima/

アロマは完全に精神的なリラックス効果だ、と思っていた私が、自分のマッサージを通して、この認識が全く間違っていたことを知るのは、彼女のセラピーを受けてのことだった。
アロマテラピストとの出会い
はじめてのアロママッサージ 

アロママッサージに興味があった私は、彼女に初めてマッサージをしてもらうことになった。
自宅に来てもらって、まずカウンセリング。体調の良し悪しとか、今までの病歴、感情面の質問などどのオイルを使うか決めるためのものだ。

私は初めてということもあり、まず排毒を促進するためのものとリラックスを目的としたものを選んでもらった。そしてマッサージ開始。1時間半ぐらい、全身をマッサージしてもらった。

私はアロマテラピーについて「香りの効果でリラックスさせるものだ」と認識していた。それにオイルを使ったマッサージ自体もとてもりラックする出来るものだし、それ以上の効果については正直言って何も期待していなかった。

マッサージが終わり「お湯をたくさん飲んでね。それから、具合が悪くなったりしたらすぐ連絡して」と彼女は言いのこしてうちを後にした。それが午後5時ごろだった。

そして、私はその2時間後、だるくて重たい体を引きずりながらやっとの思いで電話を取り、彼女に電話したのだ。「体が動かないの。どうしたら良い?」

アロマテラピーの効果 

マッサージが終わった後、私は言われるがままにお湯をわかし、白湯を注いだマグカップを片手にソファーに座ってテレビを見ていた。飲み終わって何気なくソファーに横たわったまま、1時間ほどウトウトと寝てしまったようだった。

目が覚めて起き上がろうとすると体が動かない。気分も悪いし、体が重くて歩こうにも歩けないのだ。ソファーにもたれながら、また椅子の背につかまりながらやっとの思いで電話のあるところまでたどり着いた。そして彼女の携帯を呼び出した。

「体がだるくて、動けないの。気分も悪いし。どうしたら良い?」「とにかく出来るだけお湯を飲んで。後は今日は家事を放棄して寝てしまったほうが良いから。でも良かったね、効いたんだね!」と彼女にいわれ、私はフラフラと台所に向かって、そのままマグカップ2杯の白湯を少しづつ飲んだ。

「効いたんだね」と言われ、確かにそうなんだろう、と思った。今までのアロマに対する認識が変わった。これは大変だ、リラックス効果どころの話じゃない。きちんとカウンセリングしてもらって、資格を持ったセラピストにやってもらう限り、これは間違いなくセラピーである、と思った。
体は確実に反応するんだ。私はアロマを甘く見ていたことを心底後悔した。

そんな思いを抱えたまま、体を引きずりながら夫に電話。「今日はとてもじゃないけど夕食の支度が出来ない。もうしわけない、、。」と言って私はそのままベッドに横たわった。

アロマテラピーでの好転反応 

自然療法と呼ばれるこの手のセラピーでは必ず"Healing Crises(日本語ではメイゲンと呼ばれるそうです)"とよばれる好転反応が起こることが望ましいとされている。慢性の症状を抱え居ると、それが治る前に必ず急性の症状として戻ってくる。熱が出たり、吐き気がしたり、痛みが戻ってきたりする。

私が経験したこれも、Healing Crisesだった。

カウンセリングできちんと私の体に合ったオイルを選んでもらったために、私の体は間違いなく反応したのだろう。午後7時過ぎには熟睡してしまっていた私は、次に日の朝7時ごろ目が覚めた。夢も見ず、夫が帰ってきたのも気がつかず眠り続けた。そして目覚めは爽快だった。

「こんなに爽快な目覚めってあるんだ。」と思うほどの爽快さだった。

体は軽くなり、頭もスッキリして、昨日の夜のだるさがウソみたいだ。私はすっかりアロマのセラピュティック効果を確信した。そして、夫にこの話をしたら彼も興味を持った。そして初めてのアロママッサージの夜、私と全く同じ経験をした。

「アロマセラピーは香りのせいでりラックする出来るというだけのものだと思ってた。でも、それだけじゃないんだな。やっぱりエッセンシャルオイルの効果ってすごいんだな。」と彼も言った。

日本では「効果」をうたうのは薬事法違反だし、アロマが医療として認められているわけではない。でも、それが医療として認められていようが認められていまいが、心と体を軽くしてくれるのは確かなことだと思う。科学が証明できないのであれば、私は、科学が追いついていないのだと思う。人間の体は未だ科学で証明できないことがたくさんあるのだから


本当のアロマセラピーって。。。 

アロマセラピーを受けて"Healing Crises"を経験して以来、私達のアロマに対する考え方は大きく変わった。

私達のセラピーをしてくれたアロマセラピストの友人がそうだったように、イギリスで資格を保持している人たちはとても良く勉強をしている。アロマの知識はもちろんだが、解剖学・生理学は言うに及ばず、他の自然療法の資格も併せ持つ人たちが非常に多い。また、自然療法に対する根本的な理解が徹底されているからか、精神的な問題の重要性をとても良く理解していると思う。

今、日本では「アロママッサージ」を受けられるという施設は増えてきているだろう。至る所に宣伝や広告がなされているから、「アロママッサージを受けにいく」というのは一昔前に比べて難しいことではなくなったように思う。

しかし。

私が求める「アロマセラピーマッサージ」を受けられるとことはあまり多くないように思う。もちろん、日本ではアロマセラピーが治療を目的に行われること自体禁止されているから、そのような効果を求めてセラピーを受けること自体が無理なのかもしれない。

しかし、「アロマセラピー」のファンとなった私としては、アロママッサージを受けにいって、まともなカウンセリングもされないままに適当に「今日はリラックス効果のあるオイルを使います」とか「むくみを取るためにブレンドしたオイルを使います」とかいってマッサージを始められると心底がっかりする。正直その場で「結構です」といって帰ってしまいたくなる。

また無駄にお金使っちゃったな、、って思いながら帰途につくのは何とも淋しい。
こんな気持ちでいては、アロマ効果は全く無し、なんだろうな。。。



アロマセラピーの精油選び 

アロマセラピストの友人がロンドンで、有名なアロマセラピストのセラピーを受けてきた、と話してくれた。私もそれがどんな様子なのか、とても興味を持った。

その有名なセラピストは、カウンセリングをしただけだったそうだ。体の状態や精神状態をカウンセリングした上で、必要なエッセンシャルオイルを選ぶ。そして、その処方箋を実際マッサージする人に渡す。それでおしまい。しかし1セッションの料金は結構したと聞いたように思う。

私はそれを聞いてますますアロマセラピーっておもしろい、と思った。カウンセリングを通じてその人に適したエッセンシャルオイルを選び出すこと自体が非常に重要なことなのだ。もちろん、マッサージの技術が確かで、体も心もリラックスできるということも非常に重要だと思う。しかし、その人の体の求めるものを選び出す知識と知恵、それはアロマセラピーをする上で非常に重要なことなのだ、ということを知った瞬間でもあった。

イギリスではアロマセラピーは確実に「治療」の目的を持っている。そう思った。

しかし、私が自然療法が好きなのは、治療を目的としていながらも、心をとても大事にすることだ。同じ手当てをするんでも、真心の入った手当てだと効果が違ってくるという。私はそれは本当だと思う。だから、アロマセラピーが治療目的で行われ、いくらその精油がその人の体にぴったり合ったとしても、心の通ったセラピーでなかったらその精油の効果も半減してしまうんだろう。

私は友人が私だけのためにエッセンシャルオイルを調合してくれるその時間が好きだった。色々な質問を受けながら一つ一つ選んでくれて、そして調合した後に「今日はこんな香りだよ」と匂いを嗅がせてくれるその瞬間が好きだった。すごくスパイシーな香りだったり、甘い香りだったり。私のために作ってくれたそのオイルは私をいつもとても嬉しい気持ちにさせてくれた。

そしてそれを使ってマッサージしてもらう特別な時間。「自分を大事にしてもらっている」というその気持ちが何より心の凝りをほぐしてくれるように思った。

そういうアロマセラピーをまた受けたいなあ。また友人にマッサージをしてもらいたいなあ。。。

Aromatherapy / アロマセラピー